ビタミンと酵素の違い

酵素とビタミンとの大きな違いは、酵素が肝臓の働きによって体内でつくられるのに、ビタミンは体内ではつくられないこと。

ビタミンは体内でつくられない

酵素とは、食物の消化も含めて、体のなかの物質が化学的に分解したり合成したりするのを助け、スピードを速める物質です。酵素とビタミンとの大きな違いは、酵素がその重要な部分が肝臓でつくられるのに、ビタミンは体内ではつくられないことです。
といっても酵素も、体のなかで細かい部品までつくられるわけではありません。まず遺伝子が下す命令にしたがって、肝臓で酵素の前段階のアポ酵素がつくられます。次に摂取されたビタミンが体内で加工され、酵素の部品として働く補酵素となり、その補酵素がアポ酵素と結合して、正常な働きをもったホロ酵素ができ上がります。アポ酵素には酵素としての働きはないので、その分だけ酵素が足りないのと同じです。

ビタミンが不足した場合

ビタミンが欠乏すると、部品不足のためにアポ酵素はできてもホロ酵素はつくられなくなります。そのために生理機能に狂いが生じ、ビタミン欠乏症になったり、さまざまな病気になったりします。
肝臓が正常に働いていても、もしビタミンが不足するとアポ酵素の割合が増え、体のなかはホロ酵素は足りないのに、アポ酵素はたっぶりある状態が起こります。すると肝臓は、「もうアポ酵素はつくらなくてもいいんだ」とさぽりだし、今度はアポ酵素の量も減少してしまいます。そうなるとビタミン剤をのんでも速やかに酵素がつくられず、欠乏症の回復が遅れるので要注意です。

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