【栄養学の誤解】肉食ではビタミンBは摂れない!玄米菜食とビフィズス菌がB1からB12までを満たす秘密について紹介します。玄米菜食は現代人に不足しがちな ビタミンB群 がしっかり摂れる ことがメリットのひとつといえます。玄米菜食を推奨している方はとても多いのですが、本当に実践できる方はほんの一握りといっていいでしょう。
【栄養学の誤解】肉食ではビタミンBは摂れない!玄米菜食とビフィズス菌がB1からB12までを満たす秘密
しかし、ここに大きな誤解があります。
肉中心の食生活を続けている現代人は、むしろビタミンB群が深刻に不足している可能性があります。
というのも、肉ばかりを摂る食習慣では、腸内細菌が大腸菌やウェルシュ菌といった悪玉菌に偏りやすく、これらの菌が持つ「ビタミンB1破壊酵素」によって、食べ物から摂った大切なビタミンB群が失われてしまうためです。
この点こそ、玄米菜食が現代人にとって極めて大きなメリットを持つ理由です。
玄米菜食は、不足しがちなビタミンB群をしっかり補える理想的な食事法です。玄米、大豆、味噌や納豆などの発酵食品を組み合わせることで、ビタミンB1〜B12まで、微量成分に至るまでほぼ完全な栄養バランスを整えることができます。
さらに重要なのは、玄米菜食のように食物繊維を豊富に含む食事が、腸内細菌のバランスを改善し、ビフィズス菌を中心とした善玉菌を増やすことです。ビフィズス菌は腸内でビタミンB群を合成し、体に十分に供給してくれます。
実際、ビフィズス菌が多い腸内環境を持つ人は、そうでない人に比べて尿中・血中のビタミンB1量が約3倍になるという報告もあります。
本稿では、「食品中のビタミンBの量」だけでは健康状態を判断できない理由と、腸内細菌のバランスこそがビタミンB群の吸収効率を決定づける事実を解説します。
そして、玄米菜食という自然食が、どのようにして私たちの体と心を根本から支え、完全な栄養バランスと強い免疫力を生み出すのか。その仕組みをわかりやすくお伝えしていきます。
現代人は、食べ過ぎ、油、糖分の摂りすぎと…食生活が乱れがちですが、自然食・玄米菜食の大いなる利点は、まず、栄養バランスが微量なる成分にいたるまで、ほぼ完全にとり込めること。しかもとくにビタミンB群については ビタミンB1 から B12 まで、玄米と大豆、および発酵生成食品をとり込むことで、十分に満たされた食事といえるのです。
玄米に含まれる自然のビタミンの効力
さらに、繊維を多く含んだ自然食であれば、腸内細菌の中身はビフィズス菌を中心とした有用菌が大多数を占め、そしてこのビフィズス菌が腸内において、もっとも大切なビタミンB群を十分に作り出してくれます。
そのためにビフィズス菌の多い腸内細菌叢の人は、尿中および血中のビタミンB1の量がそうでない人の3倍に近いという報告もあります。
現代人では、 ビタミンB1 についてほとんど不足することのないビタミンと、栄養学者の間でもとり違えられています。じつはこれが問題です。豚肉の中には 100 g 中 1.34 mg と玄米の 3 倍近い量が計算上に含まれているのです。
したがって、肉の大好きな現代人には ビタミンB1 欠乏症はありえないというのが、常識となっています。
実際には、大量に肉食をすれば、腸内細菌は大腸菌やウェルシュ菌という悪い菌によって占められてしまい、そうした菌の中にある ビタミンB1 破壊酵素によって、完全に食品中にあったB群は消滅してしまいます。
ここに、もっと注目する必要があるでしょう。同じことは、母乳児と粉乳児についてもいうことができます。
たとえば、人工栄養に用いる調整乳は、母乳以上にたくさんの ビタミンB1 、 B2 、B12 、葉酸、ニコチン酸などが含まれていますが、人口栄養児の大便には、母乳児に比べるとこれらのB群が非常に少ない値になっています。このことからも、食品中のB群と、私たちの生命と精神の働きにもっとも大切なビタミンB群は、数値的には常にアンバランスであります。
つまり、腸内細菌さえ良ければ、B群は体内で十分に作られるし、腸内細菌が悪ければ、食品中叩にB 群を多く含むものをとってもまったく、意味を持たなくなってしまうのです。
ビタミンB1を多く含む食品はこちら。
まとめ
現代の栄養学では、肉食がビタミンB群を豊富に供給すると考えられがちですが、実際には、肉を大量に摂取することで腸内環境が悪化し、悪玉菌(大腸菌、ウェルシュ菌など)が増殖します。これらの悪玉菌が持つビタミンB1破壊酵素により、食品中の貴重なビタミンB群が体内で消滅してしまうリスクがあるのです。
これに対し、玄米菜食は体内のビタミンB群を確保する最良の方法となります。
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完全な栄養バランス: 玄米、大豆、発酵食品を組み合わせることで、ビタミンB1からB12までのB群を微量成分に至るまでバランス良く摂取できます。
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腸内環境の改善: 繊維を多く含む玄米菜食は、腸内細菌叢をビフィズス菌中心の有用菌が占める状態に改善します。
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B群の体内生産: このビフィズス菌こそが、腸内で私たちの生命と精神に不可欠なビタミンB群を十分に作り出し(合成し)、供給する役割を果たします。
つまり、食品中のビタミンBの数値よりも、腸内細菌のバランスこそが、ビタミンB群の摂取効率、ひいては私たちの健康と精神の安定を決定づける秘密でございます。玄米菜食は、腸内からビタミンB群を「自給自足」する理想的な方法といえます。




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