理想的なビタミンEの摂取方法

万人が老化を避けることはできませんが、早く老化する人とそうでない人がいます。年齢の割に幼く見えたり、逆に大人っぽく見えたりします。

この差を生み出しているものの1つはフリー・ラジカルであることがわかってきています。フリー・ラジカルが老化に拍車をかけるということです。

ではフリー・ラジカルとは何かというと、ペアを組んでいるべき電子の一方が何かの理由で欠けている分子のことです。その分子は、それでは安定しないので、他の分子から電子を奪おうとして強い反応性を示します。

そして体内の細胞を壊していきます。その分子の格好の攻撃目標になりやすいのは多不飽和脂肪酸で、多不飽和脂肪酸が多く集まっているのは細胞膜の部分だからです。

フリー・ラジカルに攻撃された多不飽和脂肪酸は、過酸化脂質と呼ばれる有害物質に変わり、それ自体がまたフリー・ラジカルを生み出すようになる仕組みです。

そして雪崩現象を起こして、なだれ細胞の防壁ともいうべき細胞膜が崩されていきます。そういうことがひんばんに起こっている人は老化が早く進み、そうでない人は長く健康でいられるということになるのです。

このフリー・ラジカルの害を抑えてくれるのは、抗酸化栄養素と総称されるビタミンA 、C 、E 、セレニウムなどで、その中でも特に主導的な働きをするのがビタミンEです。

とすれば、ビタミンEを十分にとっているかどうかで老化の度合いが変わることになるのですが、米国タフト大学のでは、フリー・ラジカル反応の最終産物の一つであるリポフスチン量とビタミンEとの間に逆の相関があることを確かめています。

リポフスチンは老化の色素とも呼ばれている脂褐素で、平たくいえばシミです。このリポフスチンが老化した細胞には多く存在しています。

一方、ビタミンEが多く存在していると、リポフスチンの蓄積は少ないという関係にあります。

そして、リポフスチンと過酸化脂質は老化の非常によいインジケーター(指標)で、ビタミンEの量の水準をあらわしている。といっています。

ビタミンのとり方の少ない人は、リポフスチンや過酸化脂質が増えてくるわけです。

ところで食事に関していえば、この30~40年あまりの間にわが国で起きた大きな変化の1つは、揚げものや妙めものの料理が増えたことです。

それには油が使われるわけで、当然ながら植物油の消費量が増えた。植物油は多不飽和脂肪酸を高率にふくんでいるから(オリーブ油やココナッツ油など一部のものを除いて)、酸化した場合には過酸化脂質が多く生み出されます。

その酸化を防ぐのもまたビタミンEなので、揚げもの、妙めものが増えただけビタミンEも増えていないと、それは健全な食事とはいえません。

ファミリー・レストランのメニューはほとんど揚げものだし、家庭料理も揚げたり妙めたりしたものが圧倒的に多くなっているのですが、それに見合うだけのビタミンEを補っているかどうか。補っていなければ老化に拍車がかかっていくのは当然です。

ちかごろさまざまな延命技術が進歩している近頃では、老化が即、死を意味しないけれども、細胞・組織の老化がすすめば健康のレベルが低下するのはいうまでもありません。

そしてそれが食事によってもたらされるというところが皮肉です。
食事とは元来、健康を生み出すためのものだったはずです。

血液中のビタミンE濃度は1デシリットル当たり1.8~2.0ミリグラムに維持していることが望ましいとしているのですが、それにはビタミンEを1日200~400IU(国際単位) とる必要があるということです。

ビタミンE

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代表的なビタミンEに関するQ&A集(リンク)

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コメント

  1. […] はいえ、植物油だけで十分な量をとろうとすると、脂質の過剰摂取につながりがち0 緑黄色野菜や魚など、さまざまな食品から摂るように心がけましょう。 理想的なビタミンEの摂取方法 […]

  2. […] る。ビタミンEにはいくつかの種類があるが、人間に有効なのはα-トコフェロールであるからであるから、これの含有量を調べて、多いほうを求めること。 理想的なビタミンEの摂取方法 […]