ビタミンEは、その抗酸化作用によって、脳細胞の細胞膜の成分であるリン脂質の酸化を防ぎ、脳が退行性変化するのを守る働きがあります。
神経細胞は、エネルギーとしてブドウ糖しか使わないため、ブドウ糖の代謝に必要な臥が神経細胞の栄養剤になります。
しかしB1をとくに必要とするのは末梢の神経細胞で、脳の神経細胞にはB1のほかにB6とEも重要です。
B6は、脳内に必要なy・アミノ酪酸(GABA)という物質がつくられるときに働きます。
GABAが不足すると、けいれん(てんかん)を引き起こします。
老人の病気のひとつに、パーキンソン病というて動作が極端に緩慢になる病気があります。そのパーキンソン病の治療薬のドーパミンをのむと、けいれんを起こすことがありますが、そのような場合にB6を服用させるとけいれんが治まります。
ドーパミンがB6の働きを抑える物質だからです。また脳には脳の集中力を高める作用があるので、ボケ予防の効果も期待できるかもしれません。
ビタミンEは、その抗酸化作用によって、脳細胞の細胞膜の成分であるリン脂質の酸化を防ぎ、脳が退行性変化するのを守ってくれます。リン脂質とは、リンと脂肪酸が結合した物質で、酸化されやすい性質をもっています。
このリン脂質は、ブドウ糖が代謝されてエネルギーに変換するときに放出する活性酵素によって、酸化の危機にさらされます。それを守ってくれるのがビタミンE。その結果、脳の退行性変化をストップさせれば、ボケ予防にEが一役買うことになるでしょう。